仕事を辞めたい理由は人間関係と給料が原因

ここ最近、多くの企業で人材不足が大きな問題となっています。その原因のひとつには、少子高齢化による労働市場の縮小が指定されていますが、実は離職率が高くなっていることも大きな原因です。特に入社から1年~3年以内に退職する人が多く、平成25年度の大卒の3年以内離職率は31.9%と非常に高い数値を示しており、いかに深刻な問題であるかがわかります。

さて、早期離職者の退職原因としては、圧倒的に職場の人間関係に関するものが多く、全体の4割にも上ります。最近の新大卒は、いわゆる「ゆとり世代」以降の年代ですから、規律や規則に縛られず自由に育てられており、組織の中での人間関係を構築できない人が大半です。一方、これら新大卒の上司は、若い時分に上司や先輩から理不尽な扱いを受けながらも歯を食いしばって頑張ってきた世代だけに、現代の若年層の仕事ぶりに苛立ちを隠し切れず、声を荒げることも多く、仕事に対する考え方に想像以上のギャップがあるのです。

このことがエスカレートしていくと、上司のパワハラにつながったり、長時間労働の強制、サービスの残業の強要といった、単に人間関係だけの問題では収まりきらない事案にも発展しかねませんから、会社としてのチェック機能を常に働かせておくことが大切です

また、30代後半から40代前半にかけて退職する人が、近年とても増えています。この世代は、転職できるラストチャンスだと考えており、給料面での好待遇を求めて退職する人が多いのが特徴です。特にこの世代は経済不況を新入社員の時分に経験していることから、会社の倒産やリストラを目の当たりにしていることから、給料面にはとてもシビアな考え方を持っています。

したがって、転職先も競合他社であることが多く、仕事自体は変わらないことがほとんどです。また、受け入れる企業にとっても中堅社員の不足が大きな問題ですから、即戦力となる人材の中途採用は歓迎すべきことであり、給料面での好待遇を示しやすいのが実態です。

トラブルにならない退職の方法について

人間関係にせよ、給料面ににせよ、どうしても今の会社に耐え切れないのであれば退職することになりますが、その際にはできる限りトラブルにならないよう配意する必要があります。中には、仕事の引き継ぎも満足に行わず、逃げるように退職する人もいますが、これでは社会人として失格です。退職届の提出や仕事の引き継ぎは当然として、しっかりと筋を通して退職することが大切です。

まず、退職届の提出時期については、少なくとも退職の1か月前、できれば3か月前には直属の上司に提出すべきです。特に有給休暇を残している場合には、休暇の消化も考慮しなくてはなりませんから、できる限り早い段階で退職届は提出すべきです。また、業種によって繁忙期間は異なりますが、できる限り繁忙期は避け、閑散期もしくは年度末に退職することも検討すべきです。なお、退職届を提出する際には退職理由を伝えることも忘れてはなりません。

仕事の引き継ぎについては、自分で資料や引継書を作成し、後任が困らないように日程を定めて後任に引き継ぐことが原則です。また、その日程については自分の都合で定めるのではなく、相手の日程に合わせることがベストです。また、引き継ぎを行う日までに、できる限りこれまでの仕事を片付けておいて、後任者への積み残しがないようにしておくことが、とても大切です。

退職が決まり、出勤最終日を迎えた場合には自分が配属されていた部署をはじめとして、これまで関わりのあった部署に全てあいさつを行うことを忘れてはなりません。例え人間関係が原因で退職することになったとしても、これまでお世話になった会社への礼儀の証として、あいさつ回りを行うことはとても大切な事です。